話し方教室「自閉症克服の、一つの成功事例」

25歳の自閉症の男性が入学

以前、自閉症の25歳の男性が入学されたことがあります。彼は高校卒業後も職に就かず、アルバイトもやったことがありませんでした。週に何回か自閉症施設のデイケアに出向いては、そこで大人しくすごしていたのです。

でも何か期するところがあったのでしょう。インターネットで当学院を調べ、専門指導相談を受けに来られました。はじめは親御さんが電話をかけてこられました。

しかし当学院の方針は、ご本人しか相談を申し込めないことになっています。それで結局、その場で電話を代わられ、男性ご本人が相談の申込みをされたのでした。

自閉症の男性が就職できた

そして、職業人必須の2大コミュニケーション能力開発コースの授業がスタートしました。授業では特に自閉症に配慮した指導は行わず、当学院の標準的指導を実施することにしました。

さて、3~4ヶ月が過ぎ、一通りのことが済んだ頃、彼は就職活動を始めることになりました。そして、ほどなく就職先が決まったのです!

アルバイトもしたことがない、25歳の自閉症の男性が正社員になり、残業はあるものの月々25万円を貰えるようになったのです。

私はもちろん、すべての自閉症の方が、こんなにうまく行くとは思っておりません。しかし、1割程度の方には可能性があるのではないかと考えています。

自閉症の方が自己変革に成功する条件とは

上手くいく人の条件は、3つありそうです。

1.「自分は変わりたい」と、強く、思い続けている人。
2.いよいよとなれば、自分の足で行動出来る人。
3.素直で、根気がある人。

上記にプラス1。
・経済的支援をしてくれる人が周りにいることも重要な要素です。

私は思います。何事も諦めなければ、道は険しくとも、完全には閉ざされていないのだと。

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