話し方教室「話材/日本人の細やかな心配り」

コンビニ店員さんの心配り

私は毎朝コンビニを利用する。今日は、あまり行かないお店にいってみた。そこで、私にとっては毎度恒例の、新聞とミネラル水のペットボトルを購入。

会計の時に、20代前半と思われる男性が袋に商品を入れてくれた。その時彼が、「袋を別にしましょうか?」と聞いてくれた。

つまり、ペットボトルは、冷蔵庫に入っている時は表面に水滴は付いてないが、外気に触れると温度差で水滴がついてしまう。だから、新聞を濡らさないために「袋を別にしましょうか」と彼は言ったのだった。

この細やかな心配りを、私は大変嬉しく感じた次第。

企業の受付女性の心配り

それで思い出したことがある。もう、何十年も前のことだが、日本にアメリカから企業の「能率」指導に来ていたアメリカ人の高名な男性ビジネスマンがいた。

彼は、ある時電話をしたかったのだが、小銭の持ち合わせがなかった。(当時は、携帯電話などなく、外出先から電話を掛けるには、10円や100円玉を使い、公衆電話でかけていたのです。)

そこで、たまたま訪れていた日本の会社の受付の女性に千円札を渡し、「両替してもらえませんか」と依頼するのです。その時彼は、電話を掛けたいとは、伝えていません。

すると、受付の女性は、5百円と、100円と、10円を混ぜて両替し、その男性に手渡したのです。(女性は、「たぶん電話をしたいのだろう」と察したわけです。)

男性はその心配りに大いに感激し、その話を、本国に戻り、いたるところで話して回ったそうです。

細やかな心配りが日本人の強み

上記のコンビ二の話も、アメリカ人ビジネスマンの話も、私達日本人にとっては、そんなに珍しいことではありません。でも、これは、世界的にみると、極めて稀なことだと気づきます。

私は、過去1年内に、中国(大陸)、香港、韓国を訪れましたが、かの国では、上記の細やかな心配りに出会うことは、ありません。アメリカの男性が感激したのだから、アメリカでも、ありえないことなのでしょう。

私は思いました。日本人の強みは、これではないかと。つまり、細やかな心配りができること。

私達は日本国内にいるので、ついつい忘れがちですが、この細やかな心配りは、大切な財産に違いありません。これからの時代にも受け継がれていくことを切に願いたいものですね。

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