話し方教室「リーダーの〈スピーチ・挨拶〉に求められるものとは?」

挨拶・スピーチで、部下の心をつかみたい!

大勢の部下を目の前にしたリーダーの第一声、大注目の瞬間です。どんな挨拶をするのか、部下にとっては、期待と不安の入り交じった大事な瞬間でもあります。

一方で、プレッシャーに押しつぶされそうなのは、あがり症の新米のリーダー。とくにあがり症の人は、冷や汗ものですね。慣れない人前での挨拶をしなければならないときに、緊張しない人なんていませんから。

大勢の人を目の前にして、誰もが最初から上手にスピーチできるわけではありません。でも挨拶で、部下たちの心をつかめたら、リーダーとしての仕事はずいぶんやりとやすくなるものです。

リーダーの挨拶・スピーチで大切なこと

原稿も読まずに堂々とした挨拶をするベテランの上司。非のつけ所がないのだけれど、聞き終わっても何も残らないという経験はありませんでしたか。

人前での挨拶に慣れているだけで、熱のこもっていない話では、部下たちの心をつかむことはできないのです。

もちろん、原稿を棒読みしながらおこなう挨拶はいただけません。いくら内容がすばらしいものであっても、部下を相手に下を向いていたのでは、リーダーの思いは伝わらないのです。

ときに軽妙なジョークで場をなごませながら、説得力のある堂々としたスピーチができることは大事ですが、それには高度な話力が必要です。

そこを目指すのもよいのですが、リーダーの挨拶にとって大切なことは、上から目線ではなく、部下と同じ目線で話すことができるかどうか、その点を忘れないで欲しいものです。

これからのリーダーと、挨拶のあり方

リーダーとひと口でいいいますが、タイプもさまざま。オレについてこい型のボス的リーダー。熱心に指導するタイプのコーチ型リーダー。部下の自主性を尊重するサーバントリーダー。寡黙なサイレントリーダーなど色々です。

注目したいのは、部下が働きやすいように後方から支援できるサーバントリーダー。

表だってリーダーシップをとるのではなく、一歩引いた立ち位置から全体を眺めわたし、部下の能力を上手に引き出すことのできる頭脳型のリーダー。これこそがこれからのリーダー像といわれています。

さて、部下の心をつかむことのできる挨拶とは、上に立とうと身構えるのではなく、同じ目線から相手を思いやる心で行うことが大切。ですから、力を抜いて一歩身を引き、等身大の自分の言葉で挨拶するリーダーを目指して欲しいと思います。

©話し方教室の名門日本コミュニケーション学院東京 入門・プレ講座 スタッフ委員会/スピーチ/学院総長監修