「なぜこの人は共感される?話し方教室が教える信頼を得る会話術」(じっくり教養 話し方教室東京)


ビジネスや日常生活の中で「この人の話はなぜか信頼できる」と思わせる人がいます。その秘密は、ただ話が上手いだけではなく、聞き手の心を動かす「共感を呼ぶ会話術」にありそうです。

今回は、共感される人の話し方の秘密を紐解いてみたいと思います。

1.相手を尊重する「傾聴力」が信頼を生む

共感される人は、自分の意見を押し付けるのではなく、まず相手を尊重します。そのための「傾聴」は信頼関係の土台になります。相手が安心して話せる空気をつくることで、会話全体がスムーズに流れます。

アイコンタクトと相づちで安心感を与える

目を見て頷き、適度に「なるほど」「そうなんですね」と応じることで、相手は「自分の話を受け止めてくれている」と感じます。これは信頼を得るための第一歩であり、単なる聞き手ではなく“理解者”としての印象を相手に与えるのです。

適宜相手の言葉を要約して返す

「つまりこういうことですね」と相手の話を整理して返すと、会話が噛み合いやすくなります。ビジネスの会議や1on1面談でも効果的で、相手は「正しく理解してくれている」と安心できます。

2.感情のこもった話し方が共感を引き出す

信頼を得るためには、論理だけでなく感情も大切です。人は感情によって心を動かされるため、感情を込めた話し方が共感を生むのです。

体験談やエピソードを交えて話す

抽象的な説明だけではなく、自分の経験を交えることでリアリティが増します。たとえば「以前、会議で意見が伝わらず苦労したのですが…」というエピソードを話すと、聞き手は「自分にもそういう経験がある」と共感しやすくなるものです。

声の抑揚と間の使い方を工夫する

話の中身もさることながら、「非言語コミュニケーション」は大切です。これは共感を呼ぶ大きな要素です。声のトーンに抑揚をつけ、適度に間を置くことで、内容の重要度が自然に伝わります。

感情のこもった声は、聞き手の心に響き、共感を生むのです。

 3.相手の立場に立った言葉選びが信頼と共感につながる

共感される人は、自分の言いたいことだけでなく、相手がどう受け止めるかを意識して言葉を選びます。信頼関係は、相手に寄り添った一言から始まります。

相手目線で伝える

たとえば営業トークで「御社にとってこういうメリットがあると思います」と表現すると、聞き手は「自分のために話してくれている」と感じやすくなるものです。これはビジネスプレゼンテーションでも効果的で、成果を左右する重要なポイントになります。

否定ではなく肯定的に言い換える

「それは違う」ではなく「別の見方もできるかもしれませんね」と言い換えることで、相手の気持ちを尊重する印象を与えられます。小さな言葉の違いが人間関係をスムーズにし、長期的な信頼関係を築く基盤となります。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

なぜある人は自然と共感され、信頼を集めるのでしょうか。

その答えは、傾聴の姿勢、感情を込めた伝え方、そして相手に寄り添う言葉選びにありました。これらのスキルは、しっかり意識して実践していくことで習得できるようになります。

仕事でもプライベートでも「共感される人」を目指して、今日から一つずつ、着実に実践してみるのはいかがでしょうか。

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