「チームを動かすプロジェクトマネジャーの話し方!信頼される伝え方と会議の進め方」(じっくり教養 話し方教室東京)

プロジェクトマネジャー(PM)に求められるのは、単に進捗を管理することではありません。チームをまとめ、メンバーの力を最大限に引き出し、成果へ導くことこそPMの役割です。

今回は、信頼されるプロジェクトマネジャーになるための基本を紹介します。

1.PMに欠かせない「伝える力」

プロジェクトを成功させるマネジャーは、例外なく“伝える力”に優れています。明確な指示と前向きな言葉が、チームを一枚岩にします。

目的と期待を具体的に伝える

「できるだけ早く」ではなく、「今週金曜までにA案を完成させよう」と具体的に伝える。こうした言葉の精度が、メンバーの行動を変えます。目的・期限・理由をセットで伝えることで、仕事の優先順位が共有され、チームが自律的に動き出します。

言葉選びで信頼を築く

どれだけ正しいことを言っても、話し方が命令調では信頼は得られません。「お願いできる?」「一緒に考えよう」といった協働のトーンが、心理的安全性を高めます。プロジェクトマネジャーの話し方は、チームの雰囲気を決定づける“空気のデザイン”でもあります。

2.報連相の質を高める

信頼されるプロジェクトマネジャーは、報告・連絡・相談(報連相)の流れを整えます。情報の共有が遅れると、問題が大きくなり、チーム全体の信頼を損ねるリスクが高まります。

報告は日次・週次で使い分ける

進捗報告は、毎日の短い共有と週次の詳細報告を使い分けることです。小さな変化を早めに共有することで、軌道修正が容易になります。マネジャーが受け取る情報の“解像度”が高いほど、判断のスピードと精度が上がります。

相談しやすい環境をつくる

「何かあれば相談して」と言うだけでは不十分です。自ら働きかけ、相手の話を聴き、うなずきやアイコンタクトで安心感を与えることが大事です。聴く姿勢を整えることは、結果的にチームの問題解決スピードを高めます。

3.会議運営とプレゼンで信頼を深める

プロジェクトマネジャーの力量は、会議やプレゼンの場で明確に表れます。時間を浪費する会議ではなく、「次の行動につながる会議」を進行できるかが鍵です。

ファシリテーション力を高める

会議の冒頭で「今日の目的」を明示するだけで、議論の質が変わります。たとえば「今日はB案の方向性を決定する」と最初に伝えることで、参加者の集中が高まります。ファシリテーション力は、プロジェクトマネジャーにとって不可欠なスキルです。

プレゼンテーション力を高める

PREP法やSDS法というフレームワークを使うと、聞き手の理解が深まります。数字や事例を交えるとさらに説得力が増し、経営層やクライアントからの信頼も得られます。プレゼンテーション力は、マネジャーの評価を左右する重要なスキルになります。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

プロジェクトマネジャーの仕事は、単にタスクを管理することではなく、人を動かし、信頼を築くことです。そして、伝え方ひとつで、チームのモチベーションも成果も変わるものです。

PMの皆さんは、**「伝える力」「日々の報連相」「会議運営とプレゼン」**この3つをバランスよく磨いてください。それがすなわち、リーダーとしての成長につながります。

大変でも、頑張ってくださいね。

■ 記事関連・話し方講座/あがり症専門 話し方教室・目的別・話し方講座一覧

■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会