話し方教室東京 教養講座-コミュニケーションとは、心を読むことではなく、話を聞くこと!

相手の「心を読む」より「傾聴する」コミュニケーションを

7月8日のデイリー・タイムズに「人はマインド・リーディング、つまり心を読み取ろうとする試みをやめ、言葉に耳を傾けることが重要だ」という専門家の意見が掲載されています。話を明確にすることがコミュニケーションだと言っているのです。

哲学博士でセラピストでもあるマーチン氏は、相手が話をしているときは口を閉じ、相手の目を見て静かに耳を傾けることだと述べています。

「社会は携帯電話やSNSでのコミュニケーションを中断し、対面で話をするべきであり、他の人が何を考えているのか、自分のことをどう思っているかなど、考えずにただ話を聞くことを学ばなければならない」というのです。

マインドリーディングの問題点

マインドリーディングを行おうとすると、「なぜそう思う?」、「何をする?」などの疑問が浮かび、不安や心配、怒り、拒絶、悲観など負の感情を混合させてメッセージを送信してしまいます。結果、それが誤解を生むのが問題になります。

また、それ以上の問題もあります。対面コミュニケーションでは、ボディランゲージ、表情、声のトーンなどで相手を観察する、学ぶことはできても、特殊な能力でもない限り相手の心を読み取ることなどそもそも不可能だからです。

話し方教室の視点「読心術よりも、傾聴力で良い関係づくりを」

さて、コミュニケーションというものは相手があって成り立つものです。つまり双方向的です。そして、そのコミュニケーションにも善し悪しがあります。相手との良好な関係作りがコミュニケーションの目的なら、善いコミュニケーションをすることが望ましいのはお分かりのことでしょう。

そのよいコミュニケーションのためには、自分が話すことはまず脇において、相手の話を聞くこと。これが何よりも重要になります。自分が話してはいけない、と言っているのではありません。相手に先に話をさせ、相手により多く話させることが肝心だと言っているのです。

私達は良いリスナーになり、相手に話をさせて物事を明確にすることが大事です。そうして「理解しようとする姿勢」を相手に示せば、良好な関係も構築できるようになっていきます。

(2019/10/04ブログ更新,2018/11/01初出)

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