話し方教室東京 教養講座-スピーチに効果的な呼吸法はあるのか?

呼吸法でスピーチの自信が高まる?

「ジェナードメソッド」では、スピーチにおける自信も正しい呼吸法で高められると紹介している。

現代人はストレスから無意識のうちに胸の上部だけ使った浅い呼吸をしがちである。しかしながら、浅い呼吸は身体的および精神的に悪影響を及ぼす可能性があり、発声も妨げる。強くて響く声を出すには、深く息を吸って多くの息を吐き出す呼吸が必要になるという。

腹式呼吸・横隔膜呼吸で話すメリットとは

呼吸法には、胸式呼吸(肋骨を上下に動かす呼吸法)と腹式呼吸・横隔膜呼吸(横隔膜を上下に動かす呼吸法)がある。多くの人達は日常的に胸式呼吸をしているが、実はパブリックスピーキングには横隔膜呼吸が適している。

胸式呼吸では胸や肩を使った呼吸であり、酸素を取り込めるスペースが狭い。取り込める酸素量は少なく、呼吸は浅くなって弱い声になってしまう。

一方、腹式呼吸では息を吸い込むと横隔膜が下がり、肺が膨らむスペースができる。たくさんの空気を取り込めるため、吐き出せる息も多くなり、強く聞き取りやすい声が出せる。

お腹を意識しながらのスピーチは勧められない

腹式呼吸では、お腹の動きを意識する。息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐き出すとお腹は引っ込む。つまり、深く息を吸うと立った状態では外側に、横になった状態では上側にお腹が膨らむわけだ。

実際の所は、お腹を意識しながら話すのは得策ではない。なぜなら、意識は、話す内容に集中すべきだからである。そうすると、腹式呼吸は無意識でもそうなっているように、身についていることが肝心になる。

そのためには、訓練をして、身体で完全に習得すること。そうしない限り、実際の場面ではうまく使えない。つまり根気強く訓練する必要があるということである。

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