あがり症克服の話し方教室「ステージに立ってスピーチをする恐怖・あがり症に打ち勝つ方法とは?」(じっくり教養 話し方教室東京)


人前で話すときに「緊張して声が変になる」「頭が真っ白になる」「心臓がドキドキして落ち着かない」——。
こうしたスピーチに対する恐怖やあがり症は、多くのビジネスパーソンが抱える課題です。イギリスで行われた調査でも、上級管理職の50%以上が人前で話す際に緊張を感じているという結果が出ています。

つまり「あがり症は特別な問題ではない」ということです。

そんなあがり症も正しい方法を身につけることで、確実に克服していくことができます。今回は、「あがり症を乗り越えるコツ」をご紹介します。

1.身体と心を整えて”あがり症”を軽減

緊張は、身体の反応として現れます。つまり「身体」を整えることは、スピーチ不安を軽減するために有効です。

呼吸と姿勢を整える

緊張すると呼吸が浅くなり、声が震え、表情も固くなるものです。そこでなるべく深く息を吸うことを試してください。たとえばスピーチ前に「4秒吸って、6秒吐く」程度の呼吸です。これで、自律神経が落ち着き、声も少し出やすくなります。

また、背筋を伸ばし、胸を開いてください。聞き手に自信ある印象を与えることができます。

心を整える自分なりのルーチンをつくる

瞑想、ヨガ、ストレッチ、軽く身体を動かすことは、不安を軽減してくれます。ちなみに、カフェインの過剰摂取や砂糖の取りすぎは、緊張を強めることがあるため要注意でしょう。

2.緊張を「消す」ことよりも受け入れて対策する

あがり症は、「緊張してはいけない」と思うほど悪化するものです。大切なのは、恐怖や不安に対して「良い・悪い」の判断をしないことです。

緊張を捉え直して受け入れる

プロのスピーカーや俳優でさえ、本番前には緊張することがわかっています。緊張は「脳が集中しようとしている証拠」。
「私は緊張している、だからこそ集中できている」と考えると、緊張を味方につけられます。

漠たる不安を客観視する

「失敗したら嫌だ」「声が震えたらどうしよう」など思ったことを紙に書き出してみます。そうして視覚化することで、漠然とした“巨大な恐怖”から、扱える“対象”に変わってきます。

そうなれば、失敗しない準備をする、声がいつでもしっかり出せるトレーニングをする、そんな風に対策もとれるのです。

3.スピーチ練習を重ねて小さな自信を積み上げる

最終的に、あがり症克服の鍵は人前で話す「経験」になります。その経験は練習の量と質によって変わります。

小さな場面から練習する

いきなり大人数の前に立つ必要はありません。家族や友人の前 → 少人数会議の場面 → 大きな会議の場面というように、話す環境のハードルを段階的に上げていくことは初心者には大事ながコツです。

構成をシンプルにして練習を重ねる

スピーチの構成は、多くても3つでまとめます。2つでもかまいません。情報を絞れば、失敗する確率もそれだけ低くなります。そして、自分の言葉で話せるように何回も練習します。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

あがり症の克服は「才能」ではなく「技術」で扱えるものです。呼吸などで身体を整え、不安を受け入れ、小さな成功を積み重ねていく、小さなことをキチンと実施することが大切です。

あなたのスピーチも必ず変わっていきます。ステージに立つことを「恐怖」から「達成感」へ。その第一歩を、今日から始めていきませんか。

■ 記事関連・話し方講座/あがり症克服専門・話し方教室(初学者コース)

■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会