会話・雑談力の話し方教室「会話が減った中高年夫婦が会話を取り戻すには」(じっくり教養 話し方教室東京)


結婚生活が長くなると、夫婦の会話が自然と減ってしまうことは少なくありません。仕事や子育て、親の介護といった日常の忙しさに追われるうちに、会話は必要最低限の連絡だけになってしまうのです。

しかし、会話の減少は夫婦関係の冷え込みにつながり、信頼関係や安心感を揺るがす原因にもなりなねません。そこで今回は、「中高年夫婦が再び会話を取り戻すための方法」を解説します。

1.小さな日常会話を習慣にする

普段の会話に「ひと言プラス」する

夫婦の会話が減る背景には「話す内容がない」「忙しいから必要最低限で済ませる」ということがあります。そこで意識したいのが、事務的な会話にちょっとした一言を添えることです。

たとえば「今日は雨だから気をつけてね」「おかえり、疲れたでしょ」といった短い言葉でも、相手に安心感や親近感を与えるものです。「小さな声かけは信頼関係を回復させる第一歩」なのです。

毎日の「会話時間」を確保する

帰宅後や寝る前など、毎日数分でも会話の時間を確保する習慣を持つと、夫婦関係は徐々に改善していきます。テレビを一緒に見た後にニュースの話題を共有するなど、きっかけは身近なもので十分です。

重要なことは「会話をしない日をつくらない」ということです。

2.夫婦双方がほんの少し会話の努力をする

自分から話を振ってみる

相手が話しかけるまで話さないという姿勢はやめにしましょう。自分から、話を振ればよいのです。話題なんかいくらも転がっています。たとえば、「今日も暑かったねえ。外には出たの?」そんな些細なことで十分なのです。

人生では、毎日何か特別なことが起こるわけではありません。些細なことを話すことこそ会話の本質だと心得ましょう。

非言語コミュニケーションを意識してみる

会話が続かない夫婦の多くは、「どうせ聞いてくれない」「興味を持ってもらえない」という不満を抱えているものです。そこで意識すべきは「相づち」「うなずき」「笑顔」といった非言語コミュニケーションです。

相手の話に対して「そうなんだ」「なるほどね」と反応を返すだけでも、安心して話せる雰囲気が生まれます。

3.二人の時間を楽しみ、自分磨きも楽しむ

二人一緒の時間を共有する

夫婦関係をよりよくするには、言葉だけでなく「一緒に過ごす時間」を大切にすることも重要です。散歩や料理、たまには旅行など、共通の体験を持つことで、自然と会話も生まれてきます。共有体験は夫婦の信頼関係を強めてくれるのです。

新しいことにチャレンジする

また、中高年夫婦にとって「何かを学ぶ」「新しいことに挑戦する」ことは、会話の質を高める要素といってよいでしょう。「今日は○○のことを学んだわ。もっと早く知っとけばよかった」など、会話のきっかけづくりにもなります。

それ以上に、新しいことへのチャレンジは、その人自身を輝かせてくれます。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

会話が減った夫婦関係を改善するには、小さな努力が大切です。

日常のひと言を増やし、自ら進んで会話をする、あわせて共有体験を広げていくことで、夫婦は再び会話の時間を取り戻すことができ、良い関係を築くことが可能になります。

実はこれらの工夫は、中高年夫婦に限らず、すべての人間関係に応用できる普遍的なコミュニケーションのあり方と言っても過言ではありません。

皆さんが、さらに、より良い夫婦関係を構築されますことを祈念しています。

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