「営業マン必見!顧客に信頼される話し方・営業トークの基本」(じっくり教養 話し方教室東京)
営業マンにとって「話し方」は単なるスキルではなく、成果を大きく左右する武器です。同じ商品やサービスを紹介しても、話し方次第で顧客の印象や信頼度は大きく変わります。
そして、その営業に必要なのは、ただ饒舌に話すことではなく、顧客に信頼される営業トークを身につけることです。今回は、営業で成果を出すには何が必要か、その基本を具体的に解説します。
1.分かりやすい構成で“筋の通った話”をする
信頼される営業マンは、例外なく「話がわかりやすい」と評価されます。それは口数が多いからではなく、ロジカルに整理された話し方をしているからです。説得力を高めるには、結論と根拠を組み合わせ、全体を明確な構成で伝える必要があります。
結論ファーストで理由・データを添える
商談の場は限られた時間です。冒頭で「私の提案は〇〇です」と結論を述べ、その後に理由や根拠を説明する流れが効果的です。データや事例を加えると、営業トークに説得力が増し、顧客は「筋が通っている」と感じて信頼しやすくなります。
要点を絞り順序よく伝える
情報を一度に盛り込みすぎると、顧客は混乱してしまいます。要点を3つ程度に絞り、「まず、次に、最後に」と順序立てて伝えることで、理解が深まり記憶にも残ります。営業マンが自分の話を整理して伝える姿勢そのものが、信頼感を生むのです。
2.傾聴とペーシングで信頼を築く
営業マンが一方的に話すばかりでは、顧客は心を閉ざしてしまいます。逆に、顧客に寄り添う姿勢を示す営業マンは「この人なら信頼できる」と思われます。営業は話す力と同じくらい、否、それ以上に聞く力が重要なのです。
傾聴力で信頼を獲得する
顧客が話す内容を最後まで聞き、要約して返すことで「理解してもらえた」という安心感を与えられます。例えば「つまり〇〇ということですね」と言い換えるだけで、顧客は「きちんと聞いてくれた」と感じます。
この「傾聴力」は信頼関係を築くための基本スキルです。
話すスピードや声のトーンを相手に合わせる
顧客がゆっくり話すタイプなら、営業マンもペースを落とす。さらに声のトーンや表情を相手に合わせることで、心理的な距離が縮まり共感が生まれます。相手に合わせる(ペーシング)は、顧客からの信頼を得る近道になります。
3.誠実さをベースに説得スキルを活用する
営業マンには「売る力」が求められますが、強引な説得はかえって不信感を生みます。顧客に信頼される営業マンは、誠実さを基盤にした説得力を持っています。誠実に話すからこそ、安心して契約につながるのです。
メリットもリスクも正直に伝える
商品やサービスの利点を強調するのは当然ですが、デメリットや注意点を隠さず伝えることが信頼につながります。たとえば「導入直後は一時的に作業が増えますが、3か月後には効率が向上します」と説明すると、顧客は「隠しごとがない」と感じ、営業マンへの信頼が深まります。
ストーリーを語り共感を引き出す
数字や理屈だけでは顧客の心は動きません。過去の成功事例やエピソードを交えてストーリーとして語ると、顧客は自分の状況に重ね合わせやすくなります。
そうすることで営業トークに温かみが生まれ、共感と納得を同時に得られるのです。トップ営業マンは例外なく、この「ストーリーテリング」を実践しています。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
営業マンが顧客から信頼を得るには、①分かりやすい構成、②傾聴で寄り添う、③誠実さをベースにした説得、この3つを実践することが欠かせません。つまり、「伝え方」と「聞き方」の両面を意識して磨く必要があるのです。
ですから、しっかり学んで、日常の会話や商談でトレーニングを積み重ねてください。そうしているうちに、営業成績もいつの間にか上昇している自分に気づくことでしょう。
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