話し方教室「学級運営における教師と保護者とのコミュニケーションの重要性」

教師と保護者のコミュニケーション

「ティーチャー・キャスト」によると、より良い学級運営を行うには、教師と保護者のコミュニケーションは不可欠だと言う。

例えば、ビジネスの世界では、円滑にコミュニケーションを行うことで目標の80%を達成することができると言われている。

したがって、教師が保護者とのコミュニケーションを効果的に行えば、よりスムーズに、そして明確に学級運営を行うことができるのだ。

保護者との連絡手段として、学級通信の作成がある。毎週もしくは毎月作成し、教室でのできごとをまとめるのだ。

学級通信は様々な形で作ることができ、写真やビデオを利用することも可能だ。通信技術が急速に発展した今日、教師もこれらの新しい通信媒体を活用することが求められている。

これらの媒体を使用してより良い学級通信を作成するためのヒントをいくつか紹介する。

コミュニケーションには適切なツールを選択する

学級通信の作成には様々なツールが利用できる。文書を作成し、印刷することは一般的によく知られているが、今日の技術では、ペーパーレスにすることは、簡単なだけでなく効率もよい。

また、紙媒体だと、親の手元に届く前に子どもがなくしてしまう可能性もあるが、電子メールだとその心配もいらないのである。

また、ウェブサイトを設ける工夫もよいだろう。写真やビデオを簡単にアップすることができるうえ、学級通信のテンプレートを作成すれば、その後はそれに沿って文章を打ち込むだけでよいのだ。

目を引くように工夫する

学級通信の作成に必要なことは、いかに読み手の目を引くかだ。保護者は、自分の子を通して学校でのできごとを知るが、学校でどのように過ごしたのか「視覚的」に知りたいのである。

そのため、写真や子ども達が描いた絵、短い詩などを載せるのは、保護者に学校生活を想像しやすくさせる、よい方法だと言えるだろう。

また、文章を書くときの注意点として、文を短くまとめたり、空白部分を設けたりして、相手が読みやすい工夫をするもの大切だ。

情報は最新のものを載せる

学級通信は、いわば「ニュース」なのである。学級通信を作る目的は親へ情報を提供することだが、内容は過去の情報ではなく、今後の授業内容や、現在取り組んでいる学級活動をメインに載せるのが好ましいだろう。

また、一番重要な情報は常に先頭に載せることも忘れてはならない。

学級通信は保護者との良い関係を構築する

忙しい教師にとって、学級通信の作成は余分な仕事のように思えるかもしれない。しかし、円滑なコミュニケーションは保護者とのよい関係を築き、より有意義な学級運営にもつながるのである。

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