話し方教室「霊長類のジェスチャー研究で、人間の言語の発生を解明する」

霊長類のジェスチャーに関する最近の研究

科学と環境の情報をわかりやすく紹介するZMEサイエンスは3月24日、霊長類のジェスチャーに関する最近の研究を紹介する記事を掲載した。

言語は人間の人間らしさを形作り、人間と動物の間を分けるものだと考えられているが、動物もいろいろな方法でコミュニケートする。人間は音声言語を主に用いるが、霊長類は発声、表情、ジェスチャーなどを用いる。

人間においてもジェスチャーは言語より先に発達したと考えられていて、人間に最も近い種である大型霊長類のジェスチャーを研究することは、人間の言語の発生を解明する効果的な方法として注目されている。

今日の様々な言語は、元は一つの言語だった可能性も

霊長類は同じジェスチャーを違う目的のために使い、違うジェスチャーを同じ目的に使うことが知られており、人間の言葉の使い方とよく似ている。

最近の研究で、同じ種類の霊長類が使用するジェスチャーにも、別のグループとの間で共通するものや特定のグループだけのものがあることがわかった。

また、チンパンジーとボノボなど種類の違う霊長類の間にも、共通するジェスチャーがあることがわかった。

霊長類のジェスチャーも人間の言語も、文化によって発達する。現在人間が使っているさまざまな言語も、元は1つの言語から発達してきたのかもしれない。

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