話し方教室「円滑なコミュニケーションを行うための社会記憶の神経メカニズムとは?」(話し方ニュース東京)

円滑なコミュニケーションに必要な「社会記憶」を定着させるメカニズム解明

東京農業大学は4月18日、マウスを用いて他者を認識する社会記憶を定着させる神経メカニズムを解明したと発表した。今回の研究を行ったのは、同大学生命科学部バイオサイエンス学科の喜田聡教授らのグループ。

他者を記憶して認識する「社会記憶」は、人間社会において円滑なコミュニケーションを行うために必要不可欠な能力だ。しかし、こうした「社会記憶」を脳に定着させるメカニズムは不明だった。

社会記憶は、脳内の4領域に分散して貯蔵されることを発見

同研究グループは、マウスを用いて社会記憶を定着させる脳内の神経メカニズムを解明。社会記憶は脳内の一箇所に貯蔵されるのではなく、「海馬」、「扁桃体」、「前頭前野」、「帯状皮質」という4つの領域に分散して貯蔵されることがわかった。

特に「海馬」は、記憶を貯蔵する脳領域のネットワークにおいて、集積場所(ハブ)として働くことが明らかになった。

脳内に記憶が保存されるメカニズムの全容解明に近づく

今回の発見では、記憶のタイプ毎に貯蔵する領域が異なってくることも示唆され、脳内に記憶が保存されるメカニズムの全容解明に近づいたという。

「社会記憶」は社会行動・社交性を決定する素因となる。そのため同研究グループは、今回の発見が、「自閉症」の病態解明や、社会行動の観点からの改善方法につながると期待している。同研究の詳細は4月12日、国際的な学術雑誌「ザ・ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載された。

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