話し方教室「過剰なカリスマ性は、リーダーシップ能力を過小評価させる」(話し方ニュース東京)

カリスマ性とリーダーの能力

ゲント大学、ブリュッセル自由大学、アントワープ大学などによる共同研究チームは、「ジャーナル・オブ・パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー」にて、ビジネスリーダーが一定以上のカリスマ性をもつ場合、リーダーの能力や手腕は過小評価されると発表した。

カリスマ性があるビジネスリーダーは、魅力的なビジョンにより周囲を惹き付ける。しかしながら、ビジョンだけでは企業・組織を経営することはできない。

カリスマ性と、リーダー能力の他己評価との関係性

研究チームは、世界中で活躍する管理職レベルのビジネスリーダー800人を対象に、カリスマ性の高さと他己評価における関係性を考察した。研究結果より、ビジネスパーソンがカリスマ性を認知する平均値は、60パーセンタイル(小さい数値から数えて60番目)であった。

リーダーのカリスマ性が60パーセンタイル以下である場合、リーダーの能力に対する評価とカリスマ性の高さに相関関係が認められた。一方、60パーセンタイル以上では、カリスマ性が高まるにつれて、リーダーの能力に対する評価は低下した。

高いカリスマ性ゆえの過小評価

研究チームは、カリスマ性が一定レベル以上に達した場合、リーダーはカリスマ性の高さに匹敵する能力を求められ、結果としてリーダーの能力は過小評価されると結論付ける。

合わせて、戦略思考と操作的思考における相違が原因であると説明する。カリスマ性が平均以上のリーダーは戦略思考であり、長期的視野をもつ。カリスマ性が平均以下のリーダーは操作的思考であり、中短期的視野である。

一般的に、長期的視野では結果や成果が目に見えず、評価されにくいといわれる。リーダーにカリスマ性は必要であるが、カリスマ性とリーダーシップ能力のバランス、他己による評価よりリーダーとしての在り方を見直す必要があるだろう。

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