会話・雑談の話し方教室「インスタントメッセージが、会話やコミュニケーションに与えた影響は?」(話し方ニュース東京)

テキストのみのコミュニケーションは、対話を補完している

アメリカでインスタントメッセージを普及させたAOL社のサービスが昨年で終了した。カリフォルニアの有力紙サンフランシスコ・クロニクルは、そのデジタル版で、同サービスが与えた影響を専門家の意見を交えて振り返った。

20年前AOL社はアメリカにおけるインターネットアクセスの半分を担い、コンピューター経由のインスタントメッセージサービスを開始した。その頃携帯電話は非常に高価であり、リアルタイムでテキストを送受信するサービスが携帯に移行するのはもう少し先になる。

スクリーンがどこにでも溢れている現在、画面を通したコミュニケーションと顔を合わせての会話のバランスを問題視する人もいる。しかし最近の研究結果では、画面を通したコミュニケーションは実際の対話の機会を奪うより、むしろ補完しているようだという。

インスタントメッセージは、言語発達にも影響を与えた

画面上のテキストによる会話は対面式の会話とは異なり、言葉をスクリーンに残す。これは自分や相手の捉え方に影響を及ぼし、人々が表現を会話により適応させていくことを可能にする。

当初は言語以外の手がかりが不在であるテキストによる会話は、感情や感覚の表現には向かず、社会的な交流には不向きだと思われた。しかし専門家によれば、そのために相手を批判する傾向が薄れたとも考えられ、人々は言葉や会話の内容にもっと集中しているという。

インスタントメッセージでは絵文字やテキスト用の略語が発展し、言語の発達にも大きな影響を与えた。

話し方教室の要点「人の会話は、コミュニケーションツールで変わったか?」

記事は「20年前AOL社はアメリカにおけるインターネットアクセスの半分を担い、コンピューター経由のインスタントメッセージサービスを開始した。そのサービスを昨年終了した」と説明している。

当初は、言語以外の情報が不在である「テキストによる会話」は、感情や感覚の表現には向かず、社会的な交流には不向きだと思わていた。しかし最近の研究結果では、画面を通したコミュニケーションは実際の対話の機会を奪うより、むしろ補完しているようだと言っている。

いつの時代もそうだが、人々は革命や変化には抵抗するものだ。インスタントメッセージに対する当初の反応も、そうした心理が反映したといってよいだろう。

思うに、技術の進歩にはプラスもマイナスもある。しかし、その流れにはあがなえないものだ。それなら私達に必要なことは、その技術のプラスを享受し、マイナスを最小化する「知恵」ということになる。

これからもITは凄まじく進化していくことだろう。コミュニケーションツールもどんどん進化していき、「会話や雑談」のあり方さえ変っていくかもしれない。私達は必要以上に恐れないで、プラス面を享受していきたいものだと思う。

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