話し方教室「リーダーシップ発揮には、熟考する能力が欠かせない」(話し方ニュース東京)

熟考力の重要性

リーダーシップにおいて、熟考力は非常に重要な能力である。しかしながら、多くは、リーダーに必要とされる能力を創造性、戦略性、管理能力であると考えている。熟考力は過小評価される傾向にある。

「ザ・カンバセイション」では、熟考力の重要性について論じている。

成功に必要とされる

決断、行動における熟考により、好ましい成果・結果、成功をおさめることができる。例えば、「ハフィントン・ポスト」創設者であるアリアナ・ハフィントン氏は、熟考力が判断力、創造性を高めると考える。

また、世界最大級のヘッジファンド 「ブリッジウォーター」創業者のレイ・ダリオ氏は、会社運営において、失敗など苦い経験を熟考することが不可欠であると述べている。

熟考と、批判的思考とは異なるもの

熟考は、批判的思考(クリティカル・シンキング)とは異なる。批判的思考は、問題解決や最終目標に焦点をおく。

一方、熟考とは、自己の根本的信念・信条を理解したうえで、判断に対する影響力を推測し、言動に反映させることである。

熟考は自己成長を促す

ロヨラ大学シカゴ校医学部の研究では、熟考が洞察力や判断力、感受性を向上させると報告している。また、個々の成長を促し、専門性を高めるという。

タフツ大学医学部とボストンカレッジの研究では、熟考と自信の関係性が認められた。熟考により仕事への理解が促され、目標が達成でき、自信に繋がる。

ハーバード・ビジネス・スクールは、一日の終わりに15分の内省・自己反省することが生産性を高めると報告している。

医薬品・医療機器関連の世界的企業であるバクスター最高経営責任者のハリー・クレーマー氏は、毎晩15分の内省を日課としている。

また、テキサス大学オースティン校は、研究を通して、熟考が個々を成長させると結論付けている。例えば、日記を綴るには、経験や体験を振り返ることを要し、内省・自己反省になるという。

話し方教室の視点「リーダーシップのポイント」

「熟考」が大事、と記事は言っている。「熟考とは、自己の根本的信念・信条を理解したうえで、判断に対する影響力を推測し、言動に反映させること」とも述べている。

分かりづらい表現だが、要はこういうことだろう。「熟考とは、これから下そうとしている判断が、自分の根本的信念や価値観に照らし合わせて間違っていなかどうかを思索し、言動に反映させること」。

もしそうなら、自身の信念や価値観が、真実か、善なるか、美しいか、それが大事になってくる。つまり損得などよりも、真善美がその人の信念や価値観になっているかどうかが問われることになる。

つまりリーダーのコミュニケーションの手順は、「信念・価値観の検討⇒熟考⇒言動」ということになる。「下手な考え、休むに似たり」という言葉があるが、熟考より先に、自身の信念や価値観を検討しなければ意味がないだろう。

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