話し方教室東京 コラム|ビジネスでは感情に配慮したコミュニケーションを!

礼儀正しい積極的なコミュニケーションは、常に正しいか?

ナレッジは2月26日、職場やビジネス交渉において、礼儀正しく積極的なコミュニケーションが必ずしも合理的ではないという、専門家の意見を掲載。そこにはしばしば人の「感情」が考慮されていないからだ。

フランスのビジネススクール「インシアード」戦略管理学教授によると、ビジネスコミュニケーションでは礼儀や積極性が重視されているが、過度な態度は逆効果になってしまうという。それは職場内で感情を抑えるという一般的な信念のために、否定的な感情がなかなか伝わりにくいためにあると述べている。

ここでは、マネージャーがフィードバックなどで否定的な感情を捉えることができれば、状況の改善に役立つとしている。

感情を理解・共有するコミュニケーションを

また交渉などにおいて、互いの肯定的または友好的な始まりは、最終的に効果的でないことも指摘している。

始終笑顔を保ち不快を与えないように双方が気を遣ったために、それぞれの不満が奇妙に分裂してしまい、相互理解が得られずパートナーシップを協定できなかった例がある。

ほかにも様々な例を紹介しているが、教授の指摘では「感情を読みにくくするもの」の見直しを行うべきだとしている。感情を理解・共有するコミュニケーションで、相互理解や関係構築を行うことが戦略的だとしている。

話し方教室の要点「ビジネスコミュニケーションと感情理解」

記事では、フランスの名門ビジネススクールの教授が、特にビジネスで感情を理解・共有することの重要性を述べている。

職場では感情を抑えるのが一般的なため、否定的な感情がなかなか伝わらない。そこでマネージャーが部下とのコミュニケーションで否定的な感情を捉えることができれば、職場の改善に役立つと言っている。

思うに、人間は理性と感情を持っている生き物。ビジネスは理性で行うものという認識が強いのだが、一人の人間を「理性」と「感情」とで完全に切り分けることなど、そもそもできるはずもない。

上述教授は、ビジネスでも、人の「感情」の側面をキチンと見なければならないと警鐘を鳴らしているのだ。

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