話し方教室東京 コラム-コーチはクライアントの内面理解のために「心理学」の知見を深めよ!

コーチは心理学の理解を深める必要がある

「エイティーディー」では、心理学や精神分析学の観点から、コーチングにおいてコーチとクライアントは感情転移の関係になると説明している。

心理学では「転移」を含めた全ての事象を疑問に思い、その存在に着目して分析する。信念、価値観、態度、経験などによって心は構成される。それゆえ、コーチは、心理学についての理解を深めることで、個人を構成する要素を区分できるようになるという。

コーチングとは、心理学および精神分析学における「転移」

コーチングとは、心理学および精神分析学における「転移」といわれている。転移とは、 精神科医ジークムント・フロイト氏が発見した無意識の現象であり、クライアントが第三者に対して愛情、信頼、尊敬、欲求、願望、不安、葛藤などの肯定的ならびに否定的な感情を示すことを指す。

つまり、コーチングでは、コーチとクライアントが感情転移の関係になる。クライアント自身の感情がコーチに向けられ、クライアントが抱える問題や課題、内面的なジレンマを解決するべくコーチを頼る。

一方、コーチには、問題や課題の原因を特定し、最適な解決策を提案することが求められる。その解決策をクライアントの体験や経験をストーリー化することによって、クライアント自身の考えや価値観、基準や規範などに取り入れて、自己のものとして受け入れさせる。

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