話し方教室東京 コラム-コロナウイルスの状況下、企業は誰に、どのようにコミュニケーションするべきか?

感染症・拡大状況下での企業のコミュニケーションのあり方

コロナウイルスの影響により、企業にもリスクが及んでいる。ハーバード・ビジネス・レビューは3月14日、企業やリーダーが行うべきコミュニケーションについてアドバイスを行っている。従業員・顧客・地域に対し、透明性を示すべきだと述べている。

ある調査によると、リーダーは従業員の不安を軽減する役割を持っていることが示されている。

米政府は対策チーム、大学は学長同士のタスクフォース、民間のインテル・コーポレーションは事業の取り組みとしてパンデミック・リーダーシップチームを形成している。

将来が不明瞭な時期、企業のリーダーはチームを作り、従業員・顧客・株主や地域へコミュニケーションを行う必要がある。

企業の危機を救うコミュニケーションとは

その中で顧客へのコミュニケーションについて、過去にジョンソン・エンド・ジョンソンカンパニーが対応した「タイレノール事件」をあげている。鎮痛剤の混入物疑いから製品の回収を行い、大きな損失を出した事件だ。

同社はあらゆるチャネルを活用したリコールを行い、定期的に記者会見を実施。また専用フリーダイヤルを設置し、消費者への対応を徹底した。そして改ざん防止パッケージなどの処置がとられ、数ヶ月で当時のシェア率の95%を取り戻したのである。

危機を救ったのは、従業員と顧客に対する企業の透明性とコミュニケーションであったのだ。

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