「話し方教室で差がつく!会議で自信を持って発言・反論する方法」(1分間 話し方教室東京)


〜話し方教室で身につける実践的スキル〜

職場の会議では、ただ出席しているだけでは評価にはつながりません。積極的に意見を述べ、建設的に反論し、議論に貢献することが求められます。しかし、「どう意見を出せば伝わるか分からない」「反論すると角が立ちそうで怖い」と感じる人も少なくありません。

そこで今回は、ビジネスパーソンが会議で評価されるための話し方の技術「意見の伝え方・反論の仕方」をご紹介いたします。

1. 明確な主張と理由づけで説得力を高める

会議での発言において最も大切なのは、「何が言いたいのかがすぐに伝わる」ことです。あいまいな表現や結論の見えない話し方では、聞き手に響きません。ロジカルに主張する技術が説得力を高めるために欠かせないのです。

主張・理由付け・データで構成

まず、主張(結論)をはっきり、明確に述べます。次に、なぜそう思うのか、その理由づけ、判断基準を明確にします。そして、その裏づけとしてのデータを提示します。

このような構成で話せば、聞き手は内容を整理しながら理解でき、納得もしやすくなります。

論点を明確にする

会議中に話す内容が曖昧だと、「で、結局何が言いたいの?」となりがちです。そこで、話す前に論点をグッと絞ることが重要です。

たとえば「今後の方針について」話す場合なら、「営業戦略」「人員計画」「販促計画」など様々な視点が考えられます。どれに焦点をあてるのかを明言してから話すことで、聞き手の理解度は格段に高まります。

2. 効果的な反論で議論を深める

「反論=対立」と捉えて敬遠する人も多いですが、上手な反論は議論を建設的に導く手段です。相手を打ち負かすのではなく、新しい視点を提供するという姿勢が重要です。

部分的肯定から入る

いきなり「それは違います」と言ってしまうと、相手は拒否された印象を受けます。まずは相手の主張の一部に賛同しつつ、別の視点を提示することで、相手も受け入れやすくなります。

たとえば、「○○さんのアイデアには共感します。一方で、別の方法もありそうなので、提案してみたいと思います。」こうすることで、刺々しい雰囲気にならずに意見を述べられます。

 反論では根拠の妥当性を検証する

反論は、相手の主張そのものを否定するのではなく、その根拠の妥当性を検証することが基本になります。たとえば、「全国的に売上が上がる」という主張に対し、「示されたデータが、一部のエリアだけに偏っているように見受けられます」といった指摘をすれば、感情的な対立を避けつつ、論点を深掘りすることもできます。

3. ディスカッションスキル・トレーニングのすすめ

会議での発言力は、一朝一夕では身につきません。経験を積みながらトレーニングすることで初めて、自信を持って発言できるようになります

ディスカッション・トレーニング

実際の会議シーンを模したロールプレイや、グループディスカッションを通して、意見の出し方・反論の仕方を実践的に学ぶことは重要です。そして専門家からのフィードバックを受ける機会があれば、自分では気づけない話し方の癖や改善点も明確になります。

質疑応答の対応力

実際の会議では、発言後にはいくつかの質疑がついてきます。意見を言って終わりではなく、質問にどう答えるかが評価に直結することもありますので、相手の質問を正確に聞き取り、冷静に答える「応答スキル」も身に付ける必要があります。もし、職場でモデルになり得る先輩や上司がいるのなら、その人の対応力に学ぶのは良い方法です。

会議は「意見を言う人」と「黙って聞く人」に明確に分かれます。そして、評価されるのは前者です。意識的なトレーニングをすることで、会議で意見を伝える力、建設的に反論する力、そして聞く力まで、バランスよく身につけることは可能になります。もっとも、簡単とは言いません。しかし、チャレンジして欲しいと思っています。

■ 記事関連・話し方講座/あがり症専門 話し方教室・目的別・話し方講座一覧

■ 1分間 話し方教室 提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室コラム・スタッフ委員会