話し方コラム|スピーチの不安・恐怖が『声の問題』を引き起こす!

スピーチのストレスは「声の問題」を生じさせる

ミズーリ大学コロンビア校の研究チームは、パブリックスピーキングにおいて、ストレスにより脳が活性化され、不安・恐怖の感情が声に問題(声が出ない、震えるなど)を生じさせると発表した(2019/08/04)。

不安・恐怖は、感情によって一時的に声が出ない・震える・枯れる状態などボイスコントロール(音声制御)に影響を与える。概して、スピーチ恐怖症、人前で話すときの「あがり症」は、非常に大きな恐怖として認識されている。

「人前で話す恐怖」で発声障害や言語障害が生じる要因は?

研究チームはストレスとボイスコントロールの関係性を検証し、ストレスによる脳の活性化が脳の咽頭に関与する領域に影響を与え、外向性を低下させることが認められた。

つまり、パブリックスピーキングにおいて、人前で話すことにストレスを感じると、ストレスによって脳が活性化し、マスル・テンション・ディスフォーニア(MTD)をはじめ、言語障害が生じるという。

同大学のマリア・ディートリヒ(Maria Dietrich)博士は、ストレスによって筋肉の緊張など生理的変化がもたらされ、発話に影響を及ぼすと説明する。

また、今回の研究を通して、ストレスとボイスコントロールの関係性に関する理解が深まり、脳の活性化が声に影響を与え、言語障害に対する治療が改善されると期待する。

※MTD:発声時に声帯および仮声帯、披裂喉頭蓋部の緊張過剰によって喉頭内腔が押しつぶされることを特徴とする発声障害

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