「信頼されるリーダーの話し方と立ち居振舞い:話し方教室で学ぶ印象アップの秘訣」(1分間 話し方教室東京)
職場や組織の中で「この人についていきたい」と思われるリーダーには、ある共通点があります。それは、話し方が上手なだけでなく、立ち居振舞いに“信頼感”がにじみ出ていることです。
実際に、人の第一印象は出会ってからわずか数秒で決まると言われています。その印象を決定づける要素の大部分は、「見た目」や「声のトーン」「話し方」「態度」などの非言語コミュニケーションにあります。
どんなに正しいことを言っていても、姿勢が崩れていたり、声が頼りなかったりすると、信頼は得にくいのです。今回は、印象アップに直結するリーダーのふるまいについて、解説します。
1. 「姿勢とアイコンタクト」で自信を伝え安心を与える
姿勢・立ち姿・座り方・歩き方
リーダーとして信頼されるには、まず“姿勢”が大切です。猫背でうつむきがちな人は、自信がないように見えたり、覇気がない印象を与えてしまいます。一方で、背筋が伸び、重心が安定した姿勢は、それだけで「堂々としている」「信頼できそう」といった好印象を生みます。
姿勢、立ち姿・座り方・歩き方などの見た目の印象は大事です。見た目が変われば、相手の態度や反応も自然と変わってくるのです。
アイコンタクト
人は「目は口ほどにものを言う」というように、目の動きから多くの感情を読み取ります。リーダーが相手の目を見て話すことで、「この人は自分をしっかり見てくれている」という安心感を与えることができます。
会話中に視線が泳いだり、パソコンやスマホを見ながら話すような態度では、信頼は築けません。目を見て話す“アイコンタクト”を甘く見てはいけないのです。
2. 「声のトーンと言葉選び」で話に重みを持たせる
落ち着いた声のトーン
リーダーの言葉には“重み”が必要です。そのためには、早口や感情的な話し方ではなく、落ち着いたトーンで話すことが重要です。また、話の要所で“間”を取ることで、聞き手に内容を考える時間を与え、印象に残る話し方ができます。
リーダーは”声を磨く”必要があります。例えば、呼吸法や発声練習により、安定した声とテンポで話すスキルを磨くことができます。リーダーは声の力を知るべきなのです。
丁寧で理解しやすい言葉選び
難しい言葉や専門用語を多用するよりも、相手が理解しやすい、丁寧な言葉を選ぶことが、信頼されるリーダーの条件です。特に、部下や若手メンバーに対しては、噛み砕いて説明する姿勢が求められます。
「ちゃんと伝わっているかな?」と気を配りながら話すことで、相手の心に届く言葉になります。
3. 「所作と間合い」で品格・風格を演出する
無駄を省いた所作
信頼されるリーダーほど、所作が洗練されています。たとえば、会議室に入るときの歩き方、資料を渡すときの手の動き、身だしなみを整える所作ひとつひとつに“品格”が漂います。
こうした振る舞いは、意識しなければ身につきません。意識して取り組むことで、リーダーとしてふさわしい動作やジェスチャーが習得できるのです。
間合いと距離感
言葉で語ることも重要ですが、時には「沈黙」もまた力を持ちます。言葉を発する前に一拍置くだけで、「考えて話している」「落ち着きがある」という印象を与えることができます。
また、対話の際には、相手との距離の取り方にも気を配りましょう。近すぎれば威圧的、遠すぎればよそよそしい印象になりかねません。心理的安全性を高めるための“適切な距離感”というものを意識してください。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
「何を言ったか」よりも「どう言ったか」「どんな態度で示したか」それで評価されるのがリーダーというものです。そのため重要になるのが、リーダーの話し方や立ち居振舞いになります。
これらは、生まれつきの資質ではなく、“技術”として学び、身につけることができるものです。あなたも、話し方と立ち居振舞いを磨くことで、さらに信頼されるリーダーに成長することが必ずできます。その一歩を踏み出すことをお勧めいたします。
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