「出世する人の共通点は話し方にあった|話し方教室が伝授するビジネスで選ばれる伝え方の技術」(じっくり教養 話し方教室東京)

ビジネスの現場で、同じ仕事量でも評価される人とそうでない人がいます。努力しているのに、思うように成果が認められない——。その違いは、実は「能力」や「経験」ではなく、話し方にあることをご存じでしょうか。
多くの調査で、昇進する人の共通点として、コミュニケーション能力の高さが挙げられています。上司や経営層が評価するのは「人を動かす話し方ができるか」「信頼を築ける言葉を使えるか」という点です。
今回は、出世する人はどのように話しているのか、そのポイントを整理して解説します。
1.結論から話す明瞭な話し方ができる
ビジネスで最も信頼される話し方は、結論ファーストです。昇進する人は、会議や上司への報告において、聞き手の時間を尊重し、誰が聞いても分かりやすい構造で話します。
フレームを活用して説得力を高める
出世する人は、**PREP法(結論→理由→具体例→結論)**を自然に使います。たとえば、「この企画を採用すべきです。(結論)」「なぜなら、既存顧客のリピート率改善が当部門に必要だからです。(理由)」「当部門ではリピート率改善に苦しんできました。ちなみに、当社のA拠点で試験導入した結果、企画導入後3ヶ月でリピート率が30%改善され、結果売上も15%伸びています。(具体例)」「ですから、この企画を採用すべきと考えます。(結論)」
フレームを身につけることで、短時間で納得を得られる話し方になります。
長い前置き・不明確な説明を避ける
評価されない人の特徴は、前提が長く、何を言いたいのかが分からない話し方です。論点が不明瞭だと、**「結局どうしたいの?」**と思われ、信頼を失います。
まず結論を述べ、必要な情報だけを整理して伝えることが、昇進への重要なスキルです。
2.傾聴・共感・質問で相手を理解し尊重する
出世する人は、よく話す人ではなく、よく聞く人です。リーダーシップにおいて重要なのは、相手の意見を尊重し、理解しようとする姿勢です。
相手の話を傾聴し共感で受け止める
信頼される話し方の基本は、傾聴です。「なるほど」「たしかにそうですね」「教えてください」こうした共感の言葉を適切に挟むことで、相手は心を開き、コミュニケーションの質が高まります。
結果として、部下や同僚からの協力や意見が自然に集まり、“人を動かす力”が生まれます。
相手の意図を確認する質問力を持つ
出世する人は、「何を求めているのか?」「目的は何か?」を質問で整理します。たとえば、「つまり、この施策の目的は顧客満足の実現にあるのですね?」「一番重要なポイントはどこでしょうか?」
質問力は、話を深め、誤解を防ぎ、短時間で成果を出すための大きな武器になります。
3.感謝を惜しまずポジティブな言葉選びをする
人は、論理ではなく感情で動くと言われます。出世する人は、相手の感情に配慮し、ポジティブな言葉と姿勢で周囲を導きます。
感謝の言葉を惜しまない
成功するリーダーほど、日常的に「ありがとう」「助かりました」を口にします。感謝を言語化する人には協力者が増え、信頼関係が加速します。
肯定的・前向きに考える
出世しない人の共通点は、「でも」「どうせ」「無理ですよ」といった否定の言葉を使うことです。一方で出世する人は、「では、こうしたらどうでしょう?」「改善する方法を一緒に考えましょう」と、未来志向の提案をします。
職場の空気は、その人の話し方で変わります。周囲を前向きにする人こそ、上司から信頼され、自然とリーダーに選ばれていきます。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
日々の話し方習慣の積み重ねが、評価を変え、信頼を生み、チャンスを引き寄せます。
結論から分かりやすく話す人、よく聞き相手を理解する人、前向きな言葉で周囲を動かす人、この3つを実践できる人が、「選ばれる人」になるのです。
話し方・伝え方は、あなたの一生を変える力を持っています。これは決して大げさな表現ではありません。何かピン!と来た人は、少しずつでも構いませんから、スタートすることです。
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