話し方教室「移民が科学分野の仕事で活躍する理由(米国)とは?」

外国語習得に大きな影響を及ぼす2つのファクターを分析

米国の非営利メディアであるNPRのデジタル版は3月30日、移民がどうして科学分野の仕事で活躍するかに焦点を当てた、デューク大学の経済学者らによる研究を紹介した。この論文はデモグラフィー誌に掲載された。

米国への移民はSTEM分野、すなわち科学(S)テクノロジー(T)工学(E)数学(M)の分野で活躍している。これは移民家庭では母親が厳しく子供に勉強させるから、という単純な文化的な説明などがこれまでささやかれてきた。

研究では国勢調査のデータを用いて18歳未満で米国移民となった人々に焦点を当て、10歳までに移民したか、母語と英語が類似しているかの二つの観点から分類した。

これらのファクターは外国語の習得に大きな影響を及ぼすことが知られている。

移民は、コミュニケーションスキルを求めない職業選択する

移民は全体として、身体能力を求める仕事を選ぶ傾向が強かった。これは大学進学が困難である場合が多いからだとも考えられる。同時に彼らはコミュニケーション技術をよりどころとする職業より、数学や論理的な思考、社会的、感情的な技術を必要とする職業を選択した。

この傾向は10歳以後に英語との類似性が少ない言語を母語として移民してきた人々ではさらに顕著だった。

研究者はこの傾向を、英語での遅れを取り戻す必要がある分野より、普遍的な言語である数学に努力の焦点を絞ろうとする移民の選択だと考えている。もちろん文化的な価値観が選択に影響している可能性を否定するわけではないともいう。

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