話し方教室「医師は、余命宣告に関するコミュニケーションスキルを磨け!」

高齢者と余命について対話することは困難?

ニュース・メディカル・ドットネットは9月15日、病気を持つ高齢者と余命について話すことはポジティブであるという研究発表について掲載している。ケアの質とともに対話の向

医師の推測・宣告した余命を目安に生きる高齢患者たち

同研究は米国老人学会ジャーナルに掲載されたもので、サンフランシスコでケアを行っている70歳以上の高齢者35人をインタビューし、慢性疾患や進行性の病気を持つ人たちがどのように反応し、余命をどう評価しているかなどを調べたものだ。

それによると、医師が可能性として推測・宣告した「2年以内」の余命に対し、16人(46%)がそれを目安にしていることが分かった。また15人(43%)が2年以上ではないかと自身を評価、4人(11%)は「2年」よりも余命が少ないのではないかと評価している。

全体的には、30人(86%)が少なくとも医師の推定した判断を基準にしている。そこには対象者の悲しみや不安といった反応はなく、余命について話すときには主治医の同席を望んでいた。

医療事業者はケアプランとコミュニケーションスキルの充実を

主治医とのコミュニケーションは、余命や今後の生き方を考える目安になるようだ。

しかしほかの研究では、医師は余命について話すのを恐れているという。話すことによって希望を失う、またはその人の生活に誤解が生じるのではという懸念もあるようだ。医療事業者の患者に対するケアプランとコミュニケーションスキルが求められると語る。

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