話し方教室東京 ニュース|女性リーダーの意見は信頼・信用されるのが難しい!

女性リーダーとビジネスコミュニケーション

デラウェア大学などの研究チームは、「アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル」にて、ビジネスにおいて意見を率直に述べる場合、男性リーダーに比べて、女性リーダーは周囲の信頼・信用を得難いと論じている。

女性リーダーが自己の意見や考え、アイデアを伝えることは、周囲より嫌厭され、受け入れられない傾向にあるという。

コミュニケーション効果における性差

研究チームは、アメリカ陸軍士官学校やアメリカ企業を対象に、男性リーダーと女性リーダーのコミュニケーション効果における相違について複数の調査を実施した。

男女のリーダーがチームメンバーに対して同様の内容を伝えたところ、男性リーダーはチーム過半数以上の賛同が得られた。一方、女性リーダーが得られた賛同はチームの少数であり、圧倒的に少なかった。

コミュニケーションに関する無意識の偏見の改善を

デラウェア大学のカイル・エミック准教授によると、ビジネスコミュニケーションにおいて、性別によるアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見、無意識の思い込み)があると述べている。

概して、理想とされるビジネスリーダー像は男性にて描かれ、それゆえ、男性リーダーの声が受け入れやすいと考えられる。したがって、企業や組織は、従業員に対してコミュニケーションのアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を意識させ、改善に努めることが求められる。

話し方教室の要点「女性リーダーとコミュニケーション」

ビジネスにおいて、女性リーダーが自己の意見や考え、アイデアを伝えることは、(男性リーダーがそうするよりも)周囲に受け入れられない傾向にある、と記事は言っている。

これは日本でのことではない。アメリカでの話だ。あれほど人種間、性別での差別をなくすことに取り組んでいる国でもあっても、実際はこの状況なのだ。

記事は、「企業や組織は、従業員に対してコミュニケーションのアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を意識させ、改善に努めることが求められる」としている。確かに、それは望ましいことだ。しかし、状況が大きく改善されるためには、組織のリーダーの過半数が女性になるまで時間がかかるのではないだろうか。

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