話し方教室東京 コラム-シニアマネージャーの部下への指示・コミュニケーションのあり方とは?

管理職のコミュニケーション術とは?

ケンブリッジ・ネットワークは、シニアマネージャーは部下に対し、細かすぎるコミュニケーションをすべきではない、というレポートについて掲載している。

この報告は、ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネス・スクールのシニアマネジメントを専門にしているクルパット教授の研究で、「コミュニケーション、インセンティブ(動機付け)、および戦略的イニシアチブ(主導権・率先)の実施」というものだ。

部下への指示は情報量が多いほどよい、とは限らない

一般的にマネージャーは部下とのコミュニケーションに関して、より具体的で多くの内容を盛り込むと、イニシアチブも上手く行くと考える傾向にある。それを踏まえ教授は、全てのコミュニケーションが有益な情報にはならないことを、理解する必要があると述べている。

組織内での情報共有が一致していれば有益だが、実際には個人によって受け止め方や興味、価値観が違ってくる。解釈によっては、従業員がマネージャーの期待する、または考えているアクションを起こすとは限らないということだ。

部下への指示の前に、動機付けをすること

また、価値観のずれから意図しない結果をもたらし、企業リスクを伴う可能性もある。

そこで具体的なコミュニケーションをする前に、「インセンティブ」について明確にすることだという。より明快な目標、動機付けを行うことで、イニシアチブ戦略が効果を発揮すると報告している。

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