「シンプルに伝える話し方の極意:話し方教室で学ぶ“分かりやすさ”の技術」(1分間 話し方教室東京)
「この人の話はわかりやすい」と思われる人には、ある共通点があります。それは、“シンプルに伝える話し方の技術”を身につけていることです。
ビジネスの現場では、限られた時間の中で正確に情報を伝え、相手の理解と納得を引き出す力が求められます。しかし実際には、「話が長い」「何が言いたいのか分からない」と指摘されてしまう人も多く、伝え方に不安を感じているビジネスパーソンは少なくありません。
本学・話し方教室では、話す力とはすなわち「相手に伝わる力」だと捉えています。そしてこの力は、センスではなく訓練で習得できる**再現可能な“技術”**でもあるのです。
今回は、仕事でもプライベートでも役立つ、「シンプルで分かりやすい話し方」を実現するための極意をご紹介します。
1. 結論から話す
結論先出しで話す
「まず結論から話す」――これは、大切な基本技術のひとつです。報告やプレゼンでは、「結果から申し上げます。プロジェクトは予定通り進んでいます」のように、冒頭で要点を伝えると、聞き手の理解度が一気に高まります。
話が散らかる結論後出し
結論を先に示すことで、自分自身の話の軸も明確になります。話が長引いてしまう人の多くは、結論を後回しにしてしまい、情報が散乱する傾向があります。結論を先にもってくるだけでも、話の流れが整理され、短時間で伝わる話し方が身につきます。
2. 聞き手に合わせた表現や言葉選び
相手がイメージしやすく表現
「昨年の日本のビール消費量は424.9万キロリットルでした」と言ったところで、ピンときません。そこで、「これは後楽園球場の天井まで一杯にしたとすると、〇杯分になります」と言い換えてみます。その方が、聞き手に圧倒的に伝わるはずです。相手の脳に絵を描かせることが、分かりやすさのカギとなるのです。
相手の理解レベルに合わせた言葉選び
専門用語を多用すれば、知的には見えるかもしれませんが、伝わらなければ意味がありません。「相手の知識レベルに寄り添う言葉選び」も分かりやすく伝えるために欠かせません。難しいことを簡単に話す人こそが、真に話し上手な人と言ってよいのです。
3. 短文で話す、間を取って話す
話すも書くも「短文」で
「この提案は重要で、実施すれば利益が上がる可能性があり、ただし準備期間が必要で…」といった長文の話し方は、相手を混乱させてしまいます。話すときも書くときも、「短文」――つまり一つの文には一つの主張だけを込める、という姿勢は重要です。
適宜“間”を取って話す
話す内容だけでなく「間の取り方」も重要です。適宜少しの間を入れることで、聞き手が情報を整理しやすくなります。テンポよく話すことも大切ですが、“伝わりやすさ”を優先する意識は、それ以上に大事なことだと言えます。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
分かりやすくシンプルに伝えるための話し方は、「センス」ではなく「技術」です。そしてその技術は、訓練により習得可能です。
「結論から」「聞き手視点の表現・言葉選び」「短文で、間を取って」――本学でお教えしている、この3つの技術を、今日からあなたの話し方に取り入れてみてください。それだけでも、あなたの伝える力は格段に磨かれ、信頼される話し方へと変わっていくことは間違いありません。
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