「話し方教室が教える!スピーチでの視線の基本:聞き手の心をつかむアイコンタクト」(1分間 話し方教室東京)


スピーチやプレゼンテーションの場で、「どこを見て話せばいいのか分からない」と戸惑う方は多いのではないでしょうか。話の内容だけでなく、“視線”の使い方ひとつで、聞き手の反応や集中力、そして信頼感は大きく変わります。

今回は、「スピーチでの視線の基本」を、実践的な視点から解説します。聞き手の心をつかむアイコンタクトの技術を身につけて、あなたのスピーチ力をワンランク・レベルアップさせましょう。

1. “視線”は会場全体を見渡す感じで

スピーチでは、一人だけに視線を固定するのではなく、会場全体にまんべんなく目を配ることが基本です。視線が偏ってしまうと、聞き手の一部が「無視されている」と感じてしまうことがあります。

バランス良く視線を動かす

スピーチ中は、左奥・右奥・手前といった3点を意識して視線を配ることで、会場をほぼカバーできます。これはスピーチの初心者にとっても無理がなくお勧めします。

センテンスと視線の動きをリンク

フレーズやセンテンスごとに視線を切り替えると、自然なアイコンタクトが生まれます。話す内容の区切りと視線の動きをリンクさせることで、聞き手の集中力も高まるものです。

2. 一人に語りかけるように“アイコンタクト”

スピーチは集団に話しているようでいて、実は「個人」に向けて語りかける意識が非常に重要です。特定の一人と一瞬でも目を合わせるだけで、その場にいる全員に響くメッセージが生まれます。

アイコンタクトは1〜2秒

長すぎる視線はにらんでいるように見えて逆効果。1〜2秒程度の自然なアイコンタクトを意識すると、聞き手に親近感や安心感を与えます。

信頼関係はアイコンタクトから

「緊張して目を合わせられない」という人もいますが、まず聞き手を“味方”と考えてみましょう。信頼関係は、視線を合わせることから始まります。アイコンタクトは、言葉以上に感情や誠意を伝える力を持っていることを忘れないでください。

3. 視線を安定させれば”緊張”も和らぐ

スピーチでは緊張がつきものですが、その中でも視線をコントロールすることで、堂々とした印象を与えることができます。「まずは視線を安定させること」これが緊張克服の第一歩です。

目線を上げることで自信が伝わる

ついつい原稿やスライドに視線を落としてしまう人が多いのですが、できれば少し要点を確認したらすぐに顔を上げること。目線を上げるだけで、自信と説得力が自然とにじみ出るからです。

視線の“スタート位置”を決めておく

スピーチ冒頭で戸惑わないために、最初に見る場所(たとえば中央の後ろの席など)をあらかじめ決めておくと落ち着いて話し始められます。視線の“第一歩”を用意しておくことで、その後のアイコンタクトもスムーズになります。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

「視線とアイコンタクト」の基本は、単に目線を配るテクニックではなく、聞き手との“信頼の橋”をかける行為そのものと言えます。自分は、あがり症なので、聴衆と目線を合わせるなんて、とても無理。そういう人達もいるものですが、そこはトレーニングで克服してください。

どんなに緊張しても、視線を配ることができれば、あなたのスピーチは確実に一段上のレベルへと進化します。諦めずに頑張りましょう。

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