「話し方教室が教える!話し方の悪癖『えー』『あのー』を減らす方法」(1分間 話し方教室東京)
〜スムーズで聞きやすい話し方を身につけるコツ〜
「えー」「あのー」といった無意識の口癖、あなたも使っていませんか?
ビジネスシーン、プレゼンテーション、会議、面接など、大切な場面で出てしまうと、話し手としての印象が大きく損なわれます。聞き手にとっても聞きづらく、話の内容に集中しにくくなる要因です。
しかし、この悪癖はちょっとした意識とトレーニングで、誰でも確実に改善できます。今回は、耳障りな「えー」「あのー」を減らす具体的な方法をご紹介します。
1. 「えー」「あのー」が出てしまう要因
頭の整理ができていない
「えー」「あのー」(英語ではフィラーワードといいます)が頻繁に出てしまう原因の一つは、話す前に頭の中が整理できていないことです。とっさに次の言葉が出てこないとき、沈黙が怖くなり、それを埋めるためにフィラーが口をついて出てしまうのです。とくに即興での話や、緊張している状況では、この傾向が強まります。
そこで、まずは「沈黙の『間』は悪ではない」という認識を持つことです。一呼吸おいて話すことで、落ち着きと知性が伝わり、聞き手からの信頼感も高まるのです。
無意識の習慣になっている
もうひとつの要因は、「えー」「あのー」が日常的に染みついた口癖になっていることです。話すときの“間”を埋めようとする癖が定着してしまうと、意識しない限り改善は難しくなります。
改善のためには、何と言っても、自分の現状の話し方を知ることです。「どこでフィラーが出ているのか」「どんな場面で増えてしまうのか」を自覚することが、改善への第一歩になります。
2. フィラーに換えて沈黙の「間」を取る
フィラーに換えて「間」をとる
多くの人が苦手とする“沈黙”。しかし、実はこれこそが、フィラーを減らす強力な武器になります。プロの話し手やスピーチの上手な人は、意図的に「間」を使って言葉を整理し、聞き手に内容を伝えやすくしています。
「えー」と言いたくなったら、代わりに1秒、黙る。それだけで、話に重みと落ち着きが出て、聞き手の印象も格段に良くなります。
一文を短くして話す
話す前に頭の中で全体を整理しようとするのは理想的ですが、現実には難しいものです。そこで有効なのが、「一文を短くして話す」こと。一文一意で話すことで、余分なフィラーが挟まれる余地がなくなり、自然とスムーズな話し方になります。
たとえば、「私はプレゼンが苦手で…」と長く続けて話すのではなく、「私はプレゼンが苦手です。緊張します。」と短文にするだけで、話が整理され、聞き手に伝わりやすくなります。
3. “話し方の悪癖”フィラーを改善する
録音・録画で自分の話し方をチェック
改善のためには、自分の現状の話し方を知ることが必須です。そこで、自分の声を録音し、客観的に聞いてみることが重要です。そうすることで、「ここでえーが出てる」「この場面で連発してる」といった事実をしることができます。
初めは違和感があるかもしれませんが、自分の現状の問題を正確に知ることが、改善への第一歩。それなくして、改善はありません。
音読トレーニングとスピーチ・リハーサル
次にやることは、文章を音読してください。声に出して練習する音読トレーニングは、頭と口を連動させる訓練として有効です。これだけでも、発話のスムーズさが向上します。
また、スピーチやプレゼン対策なら、聞き手を想定したリハーサルを繰り返すことが大切です。そうすれば、実際の場面でも落ち着いて悪い癖も減らして話せるようになります。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
「えー」「あのー」の改善は、決して難しくはありません。しかし、根気は必要です。ですから、正しいアプローチを理解したうえで、練習を継続してください。
練習を継続しているうちに、いつの間にか「そういえば、最近、えー、あのーを言わないな!」そんな自分に気づくことになります。
そして、フィラーの改善をきっかけに、あなたも”より魅力的な話し方”ができる人になっていってください。
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