会話・雑談力の話し方教室-親が10代の子供と会話をする時の注意点とは?


親が10代の子供との会話を上手く行うことは、互いの理解を深め、信頼関係を築く上で非常に重要です。

話を聞く姿勢が重要

10代の子供たちは自分の意見や感情を表現する機会を求めています。親としては、話を聞くことに、意識を集中することが大切です。

これは、子供の話に耳を傾け、理解しようとする態度を示すことを意味します。批判や即座の解決策を提供するのではなく、まずは受け入れる姿勢を見せることが重要です。

この過程で、子供の感情を共有し、子供が抱える問題や考えに対して共感を示すことができます。子供が自分の話を真剣に受け止められていると感じると、親に対する信頼感は深まり、オープンなコミュニケーションも取るようになってきます。

オープン・クエスチョンで話を引き出す

会話を促進するためには、子供に開かれた質問、つまりオープンクエスチョンをすることが効果的です。

これは、「はい」「いいえ」だけで答えられる質問ではなく、子供の思考や感情を引き出すような質問です。例えば、「学校で今日一番楽しかったことは何?」や「その本を読んでどう感じたの?」のような質問が挙げられます。

このような質問は、子供が自分の考えや経験を詳しく話すきっかけを作り出し、親子間の対話を豊かにすることにつながります。

ポジティブなフィードバックを与える

子供が自己表現する際、その努力や成果を認め、ポジティブなフィードバックを与えることが大切です。これにより、子供の自尊心を支え、自信を育むことができます。

批判や否定的なコメントよりも、肯定的な反応を示すことが肝心なのです。これにより、子供はより多くのことを共有しようという意欲を持つようになります。

また、子供の小さな成功を認めることで、親が彼らの努力を見ていることが伝わり、彼らの自己価値を高めることにつながります。

話し方教室の視点/今日の一言
「親は、話を聞く、引き出す、認めて、会話を楽しめ」

10代の子供たちは自我を確立しつつあり、自己主張や自立心も強まっています。そのため、親子間のコミュニケーションには特別な注意が必要だといえます。

そこで、親が上述のポイントを心がけることが大事です。それだけでも、10代の子供とのコミュニケーションはよりスムーズに、そして意義深いものになるに違いありません。

親子が互いの理解を深めることで、親子関係はより強固なものに発展します。10代の子供が抱える多くの問題に対しても、共に対処していくことができるようになります。

どうぞ、親御さん、子供さんとの会話を楽しんでください。

学院総長 酒井美智雄

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