「『何を話せばいいかわからない』をなくすには?|話し方教室が教える“伝わるスピーチ”の基本」

「人前に立つと、何を話せばいいかわからない」「スピーチの途中で頭が真っ白になる」「話す内容がまとまらず、自信が持てない」。こうした悩みは、本学・話し方教室にも非常に多く寄せられます。
この原因は「話す内容の整理方法」を知らないことにあります。伝わるスピーチができる人は、話す前に目的・聞き手・構成を整えているのです。
今回は、「何を話せばいいかわからない」人のために、スピーチの基本の「キ」を解説します。
1.話す前に「目的」と「聞き手」を明確にする
伝えたいメッセージを決める
スピーチで最初に決めるべきことは、「結局、何を伝えたいのか」です。あれもこれも話そうとすると、内容が散らかり、聞き手にも印象が残りません。
たとえば、「感謝を伝えたい」「行動を促したい」「商品の魅力を説明したい」など、目的を一文で言えるようにします。伝えたいメッセージが決まると、話す内容も自然に整理されます。
聞き手が知りたいことを考える
伝わる話し方では、自分が話したいことよりも、聞き手が知りたいことを意識します。上司に報告するのか、部下に説明するのか、顧客に提案するのかによって、必要な情報や言葉選びは変わります。
聞き手の関心、悩み、期待を考えることで、スピーチは一方的な説明ではなく、相手に届くコミュニケーションになります。
2.スピーチの「構成・ポイント」決める
スピーチの基本構成・流れを決める
「何を話せばいいかわからない」と感じる人は、自由に話そうとして迷ってしまいます。そこで役立つのが、スピーチの基本構成です。初心者なら、まず結論を伝え、次に理由を説明し、最後に具体例を加えてみてください。
たとえば、「スピーチでは準備が大切です」と結論を述べ、「話す内容が整理されるからです」と理由を伝え、「具体的な準備の3つのポイントを説明します」と話せばわかりやすい話になります。この流れなら、聞き手は迷子にならずに、内容を理解できます。
話を3つのポイントに整理する
プレゼンテーションや人前で話す場面では、話を3つに分けると伝わりやすくなります。「第一に」「第二に」「第三に」と整理することで、聞き手は話の流れを追いやすくなり、話し手も内容を忘れにくくなります。
スピーチが苦手な人は、話す材料がないのではなく、材料の並べ方に迷っているだけの場合が多いのです。
3.スピーチ練習が「話す力」を育てる
1分間スピーチにチャレンジ
話し方やスピーチは、知識だけでは身につきません。実際に声に出して練習することが大切です。そこで、」初心者におすすめなのは、1分間スピーチを実践してみることです。
テーマは、今日の出来事、仕事で学んだこと、最近読んだ本、休日の体験など、何でも構いません。短い時間で話す練習を続けると、内容をまとめる力、結論から話す力、相手に伝える力が少しずつ高まっていきます。
スピーチを録画してチェック
自分の話し方の癖は、自分では意外と気づきません。そこで、録音や録画をすると、「話が長い」「結論が不明」「同じ言葉を何度も繰り返している」「早口になっている」といった改善点が見えてきます。
特に、あがり症や緊張で話が乱れる人には、振り返りが効果的です。自分の話し方を客観的に確認することで、改善すべき点が明確になります。
話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言
うまく話そうとする前に、まずは「何を伝えたいのか」を明確にすることが、とても大切です。そして、そのメッセージに沿って話す内容を整理し、合わせてスピーチ練習を実践すれば、声や表情にも余裕が生まれてきます。
話し方は才能よりも、練習が重要です。練習すれば技術が身に付きます。どうぞ、上述の基本を押さえて、練習を繰り返してください。そうすれば、誰でも自信を持って人前で話せるようになりますから。
日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄
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