「もう少し伝わる話し方へ!説得力がグッと上がる実践テクニック」(1分間 話し方教室東京)


「言いたいことはあるのに、説得力が足りない」そんな悩みを持つビジネスパーソンは少なくありません。相手に納得してもらうためには、単に情報を伝えるだけでなく、“伝え方の技術”が必要です。

「説得力のある話し方」とは、聞き手の理解と共感を得ながら、自分の主張を的確に伝えるスキル。これは体系的に学ぶことで、誰でも確実に伸ばしていける分野です。

今回は、説得力を高めるための具体的な方法を解説しましょう。

1. 内容構成を工夫しデータを添える

話に説得力を持たせる第一のポイントは、構成力です。仮に内容は良くても、伝え方に順序や筋道がなければ、相手には響きません。

ストーリーを語る

説得力を高めるには、主張をいきなりぶつけるのではなく、相手が共感しやすい“流れ”を作ることが効果的です。そこで有効なのが「ストーリーテリング」の技法です。

自分の体験や実際の事例から話を始めて、そこから話の主題につなげることで、聞き手の関心と感情を引き込みながら自然と納得を得ることができます。

たとえば、「実は先月、うちのチームである工夫をしたところ、たった2週間で商談のアポイント成功率が1.5倍に伸びたんです」といった導入をすれば、相手は「何をしたのだろう?」と興味を持ち、続きを聞く姿勢になります。

そこから「その工夫というのが、この〇〇にも活かせる“△△の提案”なんです」と展開すれば、ただ結論を述べるよりも説得力が増します。この方法は「感情とロジックをつなげて構成する話し方」といえます。

根拠・データを提示する

単なる主観だけで話すのではなく、数字や第三者の評価、実績などを根拠として添えると、信頼性が格段に高まります。

例えば、「この手法により、3カ月間で売上が20%アップしました」など、具体的な数値や成果を交えることで、「それなら納得」と相手の反応が変わります。

2. 聞き手目線に立った表現を

「説得」は、論破とは異なります。相手の心に届く話し方をするには、聞き手の立場を尊重する姿勢が欠かせません。

分かりやすい言葉選び

難しい専門用語や抽象的な表現を多用すると、相手にストレスを与えることになります。特に、異業種の相手や初対面の人には、中学生でも理解できるレベルの言葉選びが理想的です。

そうすることで、誰に対しても一貫した伝達力を保てます。

聞き手の関心にフォーカス

人は自分に関係のある情報には自然と耳を傾けます。相手の課題やニーズを事前に把握し、それに関連する話題を提示することで、共感を得やすくなります。

たとえば、「この方法なら御社の〇〇コストを30%削減できます」と具体的に示せば、相手も真剣に聞いてくれる可能性が高くなります。

3. 非言語コミュニケーションを意識

説得力を生むのは、話の内容だけではありません。話し方そのもの、つまり声・表情・態度といった「非言語コミュニケーション」も重要な要素です。

アイコンタクト・姿勢・態度

話すときに視線が泳いだり、猫背気味の姿勢では、それだけで「この人の話は信用できない」と思われてしまいます。そこで、アイコンタクトをとり、背筋を伸ばし、堂々とした態度をとることで、相手に安心感と信頼感を与えることができます。

声のトーンを変化させる

熱意や感情が伝わると、聞き手の心も動かされます。そのためには、声のトーンを意識して話すことです。声を操ることができれば、聞き手の感情に訴求することができるようになります。

淡々と冷静な話し方では伝わらなくても、声を変化させることで、伝わることはよくあることです。

さて、説得力のある話し方は、学びと実践で確実に身につくスキルです。まずは、上述した3つのポイントを意識して話してみてください。それだけでも、驚くほど相手の反応が変わるはずです。

そして、さらに、「もっと伝える力を伸ばしたい」「話し方に自信を持ちたい」と思うことがあれば、本学・話し方教室をご活用になってください。お待ちしています。

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