話し方教室東京 コラム|イーロン・マスク氏に学ぶリーダーシップ論

良いコミュニケーターと、良い話し手とは別物である

6月1日の「インク」に、スペースX社やテスラの共同設立者及びCEOである、イーロン・マスク氏のリーダーシップ論が掲載されている。

イーロン氏は、良いリーダーであるにはまずチーム基盤に焦点を当てるべきだと言っている。チームのモチベーションをあげるような強くて大胆なリーダーと、やる気と創造性を抑え込んでしまうリーダーとの境界はそこにある。

そして最も優れたリーダーは、チームに最高の仕事をさせるための具体的な価値観を持っている人であると言う。

UCバークレー校のモルテン・ハンセン教授による5000人の米国ビジネス専門家を対象としたここ5年の研究によると、成功したリーダーはメッセージやニーズ、そして優先順位を単純化する方法を習得している、良いコミュニケーターであることが分かった。

だが良いコミュニケーターと、良い話し手とは別物であるので、混同してはならない。

相手の期待とニーズを満たすことが、良いコミュニケーションである。つまり優れたコミュニケーターは、相手のエネルギーと願望を把握して、相手の言葉や感情を観察する。だからこそ、状況に応じて反応することができるのである。

効果的なコミュニケーションとは100%正論ということではなく、常に平和的に相手に寄り添うことで発揮される。

信頼や知性という個人の資質で優れたリーダーになれるのではない

成功とは、ほとんど共同作業のなし得るワザと言って良い。

リーダーがチームの貢献度を公然と称賛することで、スタッフはビジネスの成功に満足すると共に、自らの重要性を感じてその後もその環境を維持しようとするのである。

信頼や知性という個人にそなわっている特質があれば、優れたリーダーになれるというわけではない。

1つの仕事を完璧にやり遂げ、それに誇りを持つことでスタッフを魅了するということが重要なのである。仕事をこなす上で人との結びつき方を学んだ人こそ、良いリーダーから優れたリーダーになれると言うわけである。

話し方教室の視点「優れたリーダーになるポイント」

1.ハンセン教授によると、成功したリーダーはメッセージやニーズ、そして優先順位を単純化する方法を習得している、良いコミュニケーターであることが分かった。

2.相手の期待とニーズを満たすことが、良いコミュニケーションである。つまり優れたコミュニケーターは、相手のエネルギーと願望を把握して、相手の言葉や感情を観察する。

3.一つの仕事を完璧にやり遂げ、それに誇りを持つことでスタッフを魅了するということが重要。仕事をこなす上で人との結びつき方を学んだ人こそ、優れたリーダーになれる。

知性や信頼、あるいは話し上手なら優れたリーダーになれる、というわけではない。優れたリーダーに欠かせないのは、「良きコミュニケーター」であることなのである。

良きコミュニケーターは、一方的な指示だけでは人は動かないことを知っている。コミュニケーションとは双方向だからだ。人を動かすには、相手の期待とニーズを満たすことも大事になるのだ。

良きコミュニケーターになるには、コミュニケーションスキルや人間の心理に精通していることが望ましい。コミュニケーションスキルなら話し方室の名門日本コミュニケーション学院東京で訓練されるのが良いだろう。

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