話し方教室東京 コラム-上司が部下に、ネガティブなフィードバックを伝える方法

職場のネガティブなコミュニケーション

ネガティブなフィードバックは難しい。2019年12月17日のインシアード・ナレッジは、マネージャーが従業員にどのように伝えるべきか、実証に基づく効果的な方法をアドバイスしている。

ノースウェスタン大学の研究では、上司が部下に気をつかい、批判を意図的に遠回しに表現にすることを「フィードバック・インフレーション」と呼んでいる。お互いの理解にギャップを生じさせる原因となっているため、防止策を検証し、効果のあった方法をアドバイスしている。

明確に伝える、理由と動機付けも伝える

まず、明確に伝えること。提出が遅れた書類について、部下に「あなたの努力は評価するが、もっと時間管理スキルを身につけてほしい」と言うとする。
これは、一生懸命な気持ちを分かるとしながらも何に対して評価しているのか漠然としている。内容も状況を是正するほど十分な動機付けがされていない。
「期限を守らなければ別の部門に影響するため、時間管理スキルを身につける必要がある」などとすると、管理をしなければならない理由と動機付け、必要性が明確になる。

相手を尊重してのネガティブ・フィードバックは可能

会議などの前にマネージャーたちへ、明確で直接的なフィードバックを行うよう事前に確認させることも、良い結果につながった。そして最も効果的だったのは、良いコミュニケーションを報酬に反映させることであったとしている。

つまり、相手を尊重しながらネガティブな意見を言うことは可能であり、伝えるマネージャーの認識や努力次第と言える。

■ 記事関連・話し方講座/管理職専門・話し方教室

■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会