話し方教室東京 コラム-リーダーの危機管理とコミュニケーション

危機的状況時に、リーダーの取るべき行動とは?

ニューヨーク州知事、アンドリュー・クオモ氏が、リーダーの危機管理とコミュニケーションについて書いた著書を出版した。フォーブスでは、その内容に照らし合わせながら、リーダーの行うべき行動をまとめている。

「アメリカン・クライシス」と題したその書は、111日間に及んだパンデミック中の、州政府の方針と対策、市民へのコミュニケーションなどについて書かれており、リーダーシップの教訓となる作品だ。

危機管理のコミュニケーションでは、リーダーは言葉を選び、自分の言葉で伝えること

新型コロナウイルスによる危機管理において、州知事の一貫性のあるスピーチは、ニューヨーク市民のみならず全国、そして世界でも評価された。その中で、初期の過ちについて言及し、言葉を慎重に選ぶようアドバイスしている。

3月の声明で、「外出禁止令」「封じ込めゾーン」「学校閉鎖」「食料配布」「州兵」などの言葉を使い、これまで軽度であった市民の不安は、隔離への恐怖へと一気に流れが変わってしまった。危機の中で人々は、感情的になっており言葉を評価・判断できなくなる。

サンフランシスコでの「シェルターインプレイス」発言も同様で、パニックを引き起こし食料品や生活用品の買い占め、スーパーの行列などを招く結果となった。

リーダーは、仲間に自分の言葉で伝え、信頼を得ること、できるだけ正確な情報に基づいたコミュニケーションで判断させることが重要であると述べている。

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