「共感力で信頼を築くリーダーシップ – カリスマ性に頼らない新時代のリーダー像」(1分間 話し方教室東京)
現代のビジネス環境では、リーダーシップの在り方が大きく変化しています。かつては強力なカリスマ性を持つリーダーが重視されていましたが、近年は「共感力」を持つリーダーが組織を率いる上で重要な存在として注目されています。
今回は、現代のリーダーに求められるスキルを解説します。
1.共感力が信頼を築く
共感力とは、相手の感情や立場を理解し、それに寄り添う能力です。この能力を持つリーダーは、部下やチームメンバーとの信頼関係を強化し、組織全体のパフォーマンス向上につなげることができます。
傾聴の姿勢
対話の際に、相手の話を遮らず、適切なタイミングで相槌を打つことは、相手に対する尊重を示す大切な行動です。具体的には、相手の言葉を繰り返したり、感情に共感する姿勢を示すことで、より深い信頼関係を築くことができます。
感情の言語化
共感力を高めるためには、自分の感情を適切に表現することも重要です。これにより、相手とのコミュニケーションがスムーズになり、誤解や摩擦を防ぐことができます。もちろん、相手に自分の気持ちを正確に伝えるにはトレーニングも必要です。
2.明確な伝え方で信頼を得る
リーダーは、ビジョンや方針を明確に伝える能力が求められます。論理的で分かりやすい伝え方を習得する必要があります。
シンプルな構成と具体化
たとえば、「結論→理由→結論」の構成で話すことは、相手に対して一貫性と明確さを提供し、信頼を築く基本です。新しいプロジェクトを提案する場合なら、「このプロジェクトは成果を向上させる」と結論を述べ、その理由を具体的に伝えることで、説得力が増します。
非言語コミュニケーション
そして、言葉だけでなく、表情やジェスチャーも重要なコミュニケーション手段です。視線や身振り手振りも、メッセージの一部として意識的に活用することが大事です。非言語コミュニケーションで、相手に与える印象は大きく変わります。
3.自己理解がリーダーシップ強化につながる
リーダーが自分自身を深く理解することで、他者への理解も深まります。そのためには、自己理解を深めるためのワークが必要になります。例えば、本学の「人間関係・対人関係改善コーチング」は、リーダーシップ改善・強化に効果的プログラムになっています。
深い自己分析
自分の強みや弱み、価値観を明確にすることは、リーダーとしての方向性を定める上で重要です。そのためには、徹底的に自己分析をして、自身の行動パターンやリーダーシップスタイルを把握することが欠かせません。
フィードバックの活用
フィードバックを受けることで、自分の課題や改善点が明確になります。できれば、専門化からのフィードバックを受けてください。そして、部下や同僚に対してフィードバックを提供する際は、批判ではなく、改善のための建設的フィードバックにすることを目指す必要があります。
さて、現代のリーダーに求められるのは、カリスマ性よりも共感力。そんな時代です。ぜひとも、共感力を養い、信頼されるリーダーを目指してください。
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