プロ野球で好きなチームが負けると、翌日一日を不機嫌にすごす人達がいます。また、雨が降ると憂鬱になり、一日中何もやる気がおこらない人達も少なからずいるものです。
いずれも自分の感情をコントロールできない、セルフコントロールのできない人達です。
こういう人々はずいぶん人生を無駄にしています。大損をしているのです。
実証してみましょうか。
まず「野球」です。日本のプロ野球の年間の試合数は140試合です。仮に、勝率7割で優勝した強いチームであっても、42試合は負けることになります。
つまり、強いチームのファンであっても感情をコントロールできない人達は、1カ月半もの間を不機嫌にすごすことになります。弱いチームのファンなら、不機嫌な期間がさらに1カ月延びるわけです。なんとまあ、大変な人生ではないですか。
続いて「雨」はどうでしょう。ご存じのように日本は雨が多い国です。雨期だってちゃんとあります。ちなみに東京の平均雨量 は年間で1400mm程度になります。これはヨーロッパや北米大陸の約2~2.5倍です。
仮に、東京の雨量を「1日に30mm降ったとして」単純計算すると、それは47日分に相当します。もし、この間やる気が出ないとなると、もったいない人生としか言いようがありません。
この際、もう少しお付き合いください。
上記の計算から、野球や雨で「不機嫌または憂鬱になる日」を、年間45日としてみましょう。人生を80年とした場合、単純に掛け合わせると、3600日です。
そうです。セルフコントロールできない人達は、一生のうち10年間をも野球や雨のために不機嫌・憂鬱に、つまり、無駄 に過ごしていることになるのです。これはもう自分の人生にたいする罪、冒涜と言ってもよいのではないでしょうか。
この世で一番大事な自分の人生なんです。それをムダにしないためにも、人生を感情に支配されるのをやめ、感情を支配して、コントロールして、明るく楽しく生きたいものですね。そうは思いませんか?
では次号まで、Good Life!
(C)酒井美智雄